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坂田 修身*; 古川 行人*; 後藤 俊治*; 望月 哲朗*; 宇留賀 朋哉*; 竹下 邦和*; 大橋 治彦*; 大端 通*; 松下 智裕*; 高橋 直*; et al.
Surface Review and Letters, 10(2&3), p.543 - 547, 2003/04
被引用回数:141 パーセンタイル:96.38(Chemistry, Physical)SPring-8に建設された表面界面の結晶構造決定用の新しいビームラインのあらましを述べる。ビームライン分光器のステージは、X線による表面研究のために、強度がより安定になるよう改造を施した。X線エネルギーの関数として、絶対光子密度を測定した。新しい超高真空装置、並びに、それを用いて得られたPt(111)上の酸素分子吸着構造のX線回折測定の結果を紹介する。
安居院 あかね; 斎藤 祐児; 吉越 章隆; 中谷 健*; 松下 智裕*; 水牧 仁一朗*
Surface Review and Letters, 9(2), p.843 - 848, 2002/04
被引用回数:4 パーセンタイル:26.13(Chemistry, Physical)フェライト(MFeO)は古くから多くの研究がなされている強磁性体である。しかしながら、その磁性を担う3d電子状態とスピン状態を調べた例は多くはない。われわれは、最近BL23SUにおいて高分解能磁気円2色性測定系の開発を進めており、そのテストケースとしてフェライトのFeの測定を行った。MFeOのM=3d遷移金属の違いをFeの辺りの対称性の関係について、MCDスペクトルから考察する。
藤森 伸一; 井野 明洋; 岡根 哲夫; 藤森 淳; 岡田 耕三*; 真鍋 敏夫*; 山下 正廣*; 岸田 秀夫*; 岡本 博*
Surface Review and Letters, 9(2), p.1065 - 1069, 2002/04
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Chemistry, Physical)強相関一次元電子系の性質を調べるため、擬一元ハロゲン架橋化合物[Ni(chxn)Br]Brに対して角度分解光電子分光実験を行った。その結果、強相関一次元電子系で特徴的なスピン・電荷の自由度の分離に起因するスピノンとホロンによる二つのバンドは観測されず、Brillouin zoneの前半半分に一本のバンドのみが観測された。これらの結果は、スピノン・ホロンの二つの分散が観測されている他の強相関一次元電子系SrCuOなどの結果と異なっている。これらの結果について理論計算との比較を行い、[Ni(chxn)Br]Brの電子状態が、他の強相関一次元電子系とどのように異なっているかについての考察を行った。
水牧 仁一朗*; 吉井 賢資; 河村 直己*; 中沢 誠*
Surface Review and Letters, 9(2), p.855 - 859, 2002/04
被引用回数:1 パーセンタイル:7.78(Chemistry, Physical)コバルトを含む強磁性ペロブスカイト酸化物LaSrCoOに対し、磁気円二色性(MCD)スペクトルをCoの1s及び2p吸収端、及びLaの3d吸収端で測定した。Coの3d電子の軌道磁気モーメントは、Sr置換量とともに増大した。また、Laの4f軌道はスピン編極していないが、5d電子には編極が見られた。これは、La5dとCo3d電子の混成によるものである。
馬場 祐治; 関口 哲弘; 下山 巖
Surface Review and Letters, 9(1), p.77 - 83, 2002/02
被引用回数:4 パーセンタイル:26.13(Chemistry, Physical)生体分子に対するX線照射効果を分子レベルで明らかにする目的で、イオウのK殻(S 1s)付近のエネルギーの放射光軟X線を固体ペレット状のアミノ酸(シスチン,システイン,メチオニンなど)に照射した時のX線吸収スペクトル及び分解,脱離イオンを調べた。いずれの分子においても、内殻励起後の二次電子による分解,脱離効果は小さく、イオウ1s電子の内殻励起による直接解離により分解イオンが表面から脱離することがわかった。またジスルフィド結合(-S-S-)をもつシスチンでは、S 1sからS-S-結合部の反結合性シグマ軌道への共鳴励起により、高い効率でS+イオンが脱離することが明らかとなった。これらの結果から、生体分子へのX線照射による分解、脱離に関しては、内殻軌道から価電子帯の反結合性軌道への共鳴励起が極めて重要な効果を与えることが明らかとなった。
田中 桃子; 河内 哲哉; 加道 雅孝; 長谷川 登; 助川 鋼太*; Lu, P.; 永島 圭介; 加藤 義章; 竹中 久貴*
Surface Review and Letters, 9(1), p.641 - 644, 2002/02
被引用回数:12 パーセンタイル:53.21(Chemistry, Physical)X線レーザーの近視野像をとることは、X線レーザーを集光して用いる利用実験を行ううえで不可欠であり、X線レーザーの高度化を行ううえで必要なゲイン領域の形状などについての情報を与える。X線レーザー研究グループでは過渡利得型電子衝突励起方式により、ネオン様チタン,ニッケル様銀,ニッケル様スズなどの発振に成功している。この会議では、X線多層膜ミラーを用いてニッケル様銀レーザー(波長13.9nm)の近視野像を観測した結果について報告する。ターゲット長を変えてイメージをとった結果、ターゲット表面から30~50mでX線が増幅されていく様子が観測された。利得領域は数10m程度の大きさで、内部に局所的にX線の強い領域がいくつか存在した。また、進行波励起を導入した実験でも同様の結果が得られた。
村松 康司; 蔵本 健太郎*; Gullikson, E. M.*; Perera, R. C. C.*
Surface Review and Letters, 9(1), p.267 - 270, 2002/02
被引用回数:5 パーセンタイル:30.61(Chemistry, Physical)環境材料として注目されている多孔質炭素において、細孔内部の化学反応特性に強く影響を及ぼすと考えられる細孔表面酸素の化学結合状態を解明するため、多孔質炭素と酸素官能基をもつ参照芳香族化合物のX線発光・吸収スペクトルを測定した。その結果、発光スペクトル測定からは酸化状態を識別することは困難であるが、吸収スペクトル測定から識別できることがわかった。これから、測定に用いた多孔質炭素の細孔表面酸素は-COOHまたは-C(H)O状態にあることがわかり、このX線スペクトル形状は分子軌道計算で説明できることを示した。